阿蘇ひぐらし通信

庭園鉄道「阿蘇ひぐらし鉄道」のこと、また懐かしい駅の写真も紹介します

Nuckyのポイントデコーダーを使ってみる (DCC その8)

 ポイントデコーダーをもう一つ買おうと思った.コントローラーがロコ製なので,ロコのものを探したら€ 82もする(8個のポイントを制御).安いものはないかとネットで調べていると,Web Nuckytというワンコインデコーダのページが見つかった.

 Nucky さんは商売ではなく頒布しているとのこと.このポイントデコーダはマシンを2個つなぐことができて1500円だった(ワンコインは車両用).早速キットを送ってもらった.プリント基盤に部品をハンダ付けして,写真のようなものができる.大きさは50×50mmである.正常に働いているのがLEDの点灯によってチェックできる.

 

 フライシュマンのポイントマシンは3線式だが,出力は2端子しかない.Web Nuckyには「2線式にも3線式にも対応しています」と書いてはあるが,3線式ポイントマシンにどのように配線すればよいか,書いてあるところは見つからなかった.

 2線式のポイントマシンは,たぶん直流で+-を逆にすることで,どちら側に分岐するかを決めていると想像できる.一方の3線式の場合はコイルが2つあって,どちらのコイルに電流を流すかで,分岐方向が決まる.だとすれば,出力端子からダイオードをつないで,電流の向きによってオンオフすればよいのではないかと思った.

 つまり,出力端子の2つのうち1つはコモンの線をつなぐ.もう一つの端子からは,ダイオードを介してそれぞれのコイルにつなぐ.その時,ダイオードの向きを逆にしておくと,どちらか一のコイルがオンになると予想される.実際,そのようになった.

 少し力不足だったので,ジャンパ設定ピンをさして保護抵抗をジャンプする設定にした.また,アドレスは5番と6番に設定したが,Z21コントローラーでは+4の9番,10番になった.

 なかなか良い.これからはこのデコーダを使おうと思う.

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 残念ながらアンカプラーのマシンには使えないが.それは,このデコーダが悪いのではなく,もともと線路から電源を取ると働かない.直流の12Vや交流の16Vなら働くのだが,線路からつまりDCCの電源,パルスの16V(に設定してある)では働かないようだ.これはまた別の問題だが,安易な解決法は,電源を線路とは別にして,信号だけを線路から得るようにすることである.今回の専用のプリント基板のキッとではなく,汎用の基板に組むキットなら少し配線を変えて可能になるのではないかと思う.

2016年8月12日