流氷の海をバックに、蒸気列車が走る 1973年3月
オホーツク海の海岸縁を走る線路である。線路の直ぐ後ろは海だ。釧網本線の北浜駅の近くではないだろうか。
蒸気列車が釧路方面からやって来た。流氷の海をバックに写真を撮る。もう少し高い位置から撮りたいが仕方がない。列車が近づくと機関車に白のペンキで文字が書いてある。きれいな機関車を撮りたかったのに残念だ。
3枚目の写真だけは真横から撮って炭水車を写していないので、文字が見えない。かろうじて後ろの流氷の海が見える。
「反合」「斗う同志へ!動労」と書いてある。時代は国鉄の労働運動が盛んだった頃だ。「反合」とは「反合理化」を略した言葉のようだ。
文字が書いてある列車も珍しくなかった。SLブームで写真を撮る人がたくさんいたが、文字の書いてある列車は鉄道雑誌にはあまり残っていないかもしれない。
川を渡って列車全体が見える。C58、ハ2両、ハニ、ユニ、そしてワの混合列車だった。流氷の写真も1枚載せておく。