阿蘇ひぐらし通信

庭園鉄道「阿蘇ひぐらし鉄道」のこと、また懐かしい駅の写真も紹介します

近鉄の一回り

 まだ乗ったことのない、近鉄生駒線田原本(たわらもと)線に乗ってみようと思った。電車に乗るだけなら、暑い日でもいい。奈良から生駒まで行って、乗り換えて王寺に行く。王寺から田原本に行って、そこから大和西大寺まで戻って、そこで乗り換えて奈良に戻ってくる(図を参照)。

 奈良から難波行きの急行で生駒まで行った。そこで生駒線の電車に乗り換える。6番線からの発車だ。ずっと向こう側には学研都市線の緑帯の電車が見える。今から乗るのは普通の近鉄色の電車だ。ワンマン列車である。20分間隔で出ているようだ。

 

 一分という珍しい名前の駅があった。いちぶと読むようだ。しばらく行くと平群駅である。私は知っていたが有名な難読駅で、「へぐり」と読む。はじめは複線だったが、少しして単線になったようだ。30分足らずで王寺についた。

 近鉄王寺駅はそこで線路が行き止まりである。改札を出ると、すぐJR王寺駅の北口の改札がある。改札から221系の列車が見える。ここでJRの多数の線路を越えて南側に行った。

 JR王寺駅の構内は広い。王寺は鉄道の町で、昔は機関車の付け替えなどで栄えたのだろう。今でも関西本線から和歌山線が分岐しているので、ここ始発の電車も多い。

 

 

 

 

 

 

 

 先ほど降りた北側に戻った。近鉄生駒線田原本線の線路は50mも離れていないのに、途切れていてつながっていない。そればかりか、生駒線の駅は王寺だが、田原本線の駅は新王寺という名前である。もともとは別の鉄道だったのかもしれないが、理由はわからない。

 30分に1本しか電車がないので、運悪く待つことになった。ホームは帰りの高校生がいっぱいだったが、乗ってみると意外に空いていて十分座ることができた。

 20分ほどで終点の西田原本駅に着いた。ここも線路は行き止まりで本線(橿原線)につながっていない。そしてここも橿原線に乗り継ぐためには、改札を出て少し歩くことになる。しかも、王子と同じように駅名が違う。田原本線西田原本駅で、橿原線は単なる田原本駅である。

 

 

 

 
 ここからは、橿原線大和西大寺は戻るだけだ。普通電車が来てそれが先着するというので、珍しく普通に乗った。知らない駅もいくつかあった。大和西大寺で奈良行きに乗り換えて、奈良に戻った。

 しかし、最後にちょっとしたトラブルがあった。IC乗車券(ピタパ)で改札を出ようとすると、警告が鳴って出られないのである。駅の係員に言うと、「一周はできません」と言われて、途中の尼ヶ辻(大和西大寺の1つ手前)で降りたことにして処理してもらった。つまり実際に行った通りの料金を払ったことになる(770 + 210 = 980円)。

 私としては王寺と田原本で改札を出たので、特に王寺では改札を出てその辺を歩いてカフェに寄ったので、途中下車せず同じ駅で乗り降りしたという意識はなかった。よく考えれば、王寺と田原本では(駅がつながっていないので)改札を出ても連続して乗っているという扱いなのだろう。だからたぶん奈良で乗って奈良で降りたことになってトラブルになったのだろう。私が、王寺と田原本以外の駅で、降りて改札から出ていれば何も問題はなかったと思う。

乗り換え駅:奈良・生駒・王寺・新王寺・西田原本田原本大和西大寺・奈良
近鉄奈良線生駒線田原本線橿原線奈良線
奈良県 奈良市生駒市王寺町田原本町奈良市 2022年6月29日