牡丹の寺、石光寺(せっこうじ)
ちょうど牡丹の季節である。そういえば庭の1本だけの牡丹も咲きそうである。どこかいいところがないかと思っていたら、葛城市の石光寺が紹介されていた。それほど有名ではないから(私は知らなかった)平日なら人も少ないだろうと思って、出かけてみた。
行った時には12ー3台車が止まっていた。奈良としては人の多い方かもしれないが、ゆっくり見ることができた。牡丹が見事である。
ちょうど、日本最古の石仏の開帳の時期だった。弥勒堂に最近(といっても平成3年)発掘された石仏(弥勒菩薩)があった。頭部、胴体など、部品が分かれて展示されている。頭部は下顎が欠けていた。
道が迷路のようになっていて、次々にいろいろな牡丹の花が見られる。建物の下をくぐるトンネルになっているところもあった。牡丹の向こうに藤の花も咲いている。花を見ながら歩いている人は庭の全体像が分からず、とても広い庭に思える。お寺のページを見ると、そのように設計したとあった。成功していると思う。
青筋アゲハが2匹、花の蜜を吸い飛び回っていた。青筋アゲハが近くに止まっているのも珍しいので、写真をたくさん撮った。でも残念ながらあまりいい写真はない。1/500秒でも、飛んでいるとブレるようだ。
最後の写真でわかるように、牡丹は地面から数十cm高く土を盛ってその上に植えてあるので、花を見るのにちょうどいい高さになっている。そこにも感心した。
ここの西には二上山がある。大津の皇子が葬られたところだ。
石光寺 奈良県葛城市染野 2021年4月21日