京都国際写真祭を見る(KYOTOGRAPHIE 2018) その3
京阪の祇園四条の駅から、川端通の少し東を北に行くと写真祭の旗が立っていた。アスフォデルというギャラリーでは、入口におにぎりの上に女の子が立っている写真があった。
上の階に行くと、腰をかがめて穴から顔を出して見る作品もあった。顔を出すと雲の上である。雲の向こうには女の子が雲の間から顔を出している。飛行機も飛んでいる。吊してある糸も見える。女の子も飛行機も写真だけれど。簡単な仕掛けで結構面白い。こういうものなら作れそうな気もする。
そこからまた少し北に行った小さなビルの5階。一見何の変哲もないワインのポスターの写真である。その中に透明人間がいる。ポスターの中央付近を拡大してみると、人の眼があるのが分かる。これは、人(作者自身かも知れない)の顔や服に背景と連続するようにペイントして、人が立っているが存在がほとんど分からないように撮影されているのだ(クリックして拡大して見てください)。
そこの展示してあるのはすべてそういう写真だった。奥の部屋に行って、ペイントした服が置いてあってそれが分かった。とてもびっくりする。大変な作業だっただろう。窓からは明るい鴨川が見える。
京都国際写真祭 宮崎いず美、リウ・ポーリン