窓から庭が見える部屋に,写真が飾ってある.「俎上の華」という題だった.花を材料に作ったものを写真にしてある.手前の赤い山は,チュウリップの花弁を集めたものだ.部屋の奥の赤いドーナツも,同じく花弁を集めてつくったもので赤い汁が血のようである.焼いて真っ黒になった木に溝をほって,写真が差し込んで展示してあった.
庭に出て向こうの茶室に行くと,入口から部屋の中を覗くようになっていた.奥の床の間に向かって花びらが散らしてあった.外が明るいので床の間の花瓶や軸は暗くてよく見えなかった.
境内の別の場所には,ボタンの花が咲いていた.建仁寺は祇園の近く街中にある広い立派なお寺だった.
京都国際写真祭 中川幸夫 建仁寺(けんにんじ)
京都市東山区 2018年4月18日