手に力が入らない２．「橈骨（とうこつ）神経麻痺」その後

何に困るかというと，先ず字を書くこと，キーボードを打つのも難しい．1本指でタイプするなら可能だけれど，普通に打つためには，指を下げるだけではなく「上げる」動作が必要になる．「上げる」動作それができない．お箸で食べるのも難しい．

治療と言っても，薬としてビタミンB12をもらったが，気休め程度でしかない．後は，少しでも動かそうとするくらいしかできない．
しかし，1週間単位で見ると，少しずつ回復していると言える．しかしこれは，後で振り返ってみたときにそう言えるだけで，その当時は毎日ほとんど良くなるような気がしないので，本当に直るのだろうかと少し不安だった．
2週間目くらいには，明らかに少しは回復したと確信がもてるようになった．気休めの薬とはいえ，ビタミンB12がなくなったので医者にもらいに行った．

結局のところ，1ヶ月くらいたつと，ほとんど元通りに回復した．少しぎこちないところもあったが，その後完全に元通りになった．回復までの時間は医者の言っていた通りであった．
周りの人に会う人ごとに，「橈骨神経麻痺」のことを話したが，経験のある人はいなかった．まあ，その程度には珍しい病気なのかも知れない．
2009年1月