阿蘇ひぐらし通信

庭園鉄道「阿蘇ひぐらし鉄道」のこと、また懐かしい駅の写真も紹介します

地震前の赤水駅を作る

 最寄駅であるJR赤水駅のかつての姿を、模型で再現したいと思っていた。熊本地震で趣ある木造駅舎は痛んでしまい、残念ながら取り壊された。今は、箱のような待合所があるだけだ。

 駅舎を全てを自作するのは大変なので、似たようなキットを改造して組み立てることにした。「さんけい」の駅舎4、スケールは1/87の紙製のキットである。

 一見してわかる大きな違いは駅舎の入り口が、キットでは左側だが、赤水駅では右側にある。これは変更しないといけない。駅舎の前面の壁を3分割し貼り合わせた。後面もそれに伴って3分割し貼り合わせた。

 線路側には倉庫もあって、その位置も左右逆になる。その関係で側板もいろいろ矛盾が出てきて、切り貼りだけではなく裏表逆に使ったりする必要もあった。

 そのほかの違いは、入り口の形状と屋根の色である。紙製のキットなので、屋根は紙に印刷されたものを貼るようになっている。キットでは灰色だった。一方赤水駅はオレンジ色の屋根である。プラスティックの屋根なら塗装をするだけで簡単に色を変えられるのに。一度は、プラスティックの瓦屋根の部品を注文したのだが、紙に印刷されたキットの瓦の色を、オレンジ色に変更すればいいことに気づいた。

 スキャナーで取り込んで、フォトショップでオレンジ色を乗せて簡単にできた(プラの瓦はまた別のところで使えるだろう)。

 あと展示するときに室内灯があるといいかと思って、LEDを入れて電池で点灯できるようにした。手元にあったLEDが電球色よりかなり黄色くてオレンジ色に近く、あまり良くない。

 細かく見れば違いは多々あるが、キット利用で赤水駅に見える駅舎ができたので満足である。あとは、特徴的なカイヅカイブキ貝塚伊吹)の木を植えるとぐっとそれらしくなると思う。

 

 

赤水駅(JR豊肥本線)の模型(HOスケール) 2022年9月10日