元明(げんめい)天皇陵を訪ねる
いつもよく通る県道754号に、こちら「元明天皇陵・元正天皇陵」という立て札があり、一度は行ってみたいと思っていた。
ある日思い立ってその立て札のところを曲がって行くと、陵と思われるところはあるのだけれど、立て札もないし入れそうもない。そのまま歩いて並行して走っている別の県道44号に出てしまった。そこの信号の付近には何の案内もなく、どうすればいいかわからない。陵は入口が南側と決まっているのではないかと思い当り、そこの五叉路を、陵の南側を通ると思われる道を歩いて行った(東へ戻る方向)。
すると200m歩くと直ぐに陵があった。この辺りは、資材置き場などがあって少し荒れ果てた感じである。少し南へ登ったところは住宅地になっていたが。
天皇陵はきれいに整備されていた。石の囲いがあって、そこからは中には入れない。石段の前の広場は、砂利が撒いてあってきれいに整えられていた。奥は森になっている。常緑の木が植えてある。
元明天皇(阿閇皇女)は、草壁皇子(天武天皇と持統天皇の子)の妃である。藤原京から平城京に遷都した天皇である。この陵は奈保山東陵といい、直ぐ近くに奈保山西陵があり、そこには元明天皇の娘の氷高皇女(元正天皇)が葬られている。