阿蘇ひぐらし通信

庭園鉄道「阿蘇ひぐらし鉄道」のこと、また懐かしい駅の写真も紹介します

豊肥本線、4年ぶりにディーゼルカーが走る

 豊肥本線肥後大津阿蘇間は2016年4月の熊本地震以来、長い間不通だった。併走していた国道57号の方が先に復旧するかと思ったが、バイパスのトンネルはまだ通れないようである。昨日(7/20)空港からバスで阿蘇に来る途中、赤水付近の踏切を見ると、鮮やかな色になっている。まだ遮断機の棒はついていなかったが、よく見ると「7月21日より動作」と書いてある。慌てて写真を撮った(拡大すると読めます)。

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 4年以上も不通だったので、どこの踏切も遮断機が外され(持って行かれたのか?)薄汚れていた。道路の方が重要なので踏切部分ではアスファルトで線路も埋まり、一時停止する車もなくなっていた。鉄道が走り始めることが、周知されていないと事故が起こりそうだ(とその時は思った)。7月21日から試運転を始め、8月8日から営業運転を再開するとニュースで聞いた。

  JR九州のページを見ると、試運転について「9:00~18:00に3往復程度」とあるだけで時間は分からない。たぶん14時過ぎだったか、家にいると遠くに踏切の音が聞こえた。4年ぶりの列車なら撮影しなければと思い立って出かけた。カメラの電池が充電されていなくて、スマホしかないが仕方がない。

 問題はどちらに向かう列車だったかである。踏切の音からでは分からないし、出かけるのに手間取って時間も経ってしまった(家は赤水駅の近く、少し立野寄りにある)。阿蘇方面に賭けて、そちらに車で行った。

 赤水近くの踏切を見ると作業の人が横に立っている。踏切の動作の確認なのだろうか。のんびりした感じだ。まだ列車は来ないのだろう。阿蘇方面へ2つ先の駅、内牧駅の踏切にも作業の人がいた。その近くには何台か車が止まっていた。鉄道好きの人だろうか。内牧駅の周りにも車が少し止まっていた。まだカメラをセットしている人がいないので、列車が来るまで時間があるのかも知れないと思った。

 駅構内の信号が青になっていた(これも小さく写った写真)。立野方面行きの信号である。

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 そこで、そこから少し阿蘇駅よりの踏切に向かって、渡ったところで車を駐めた。ここでは、踏切の制御箱の扉を開けて人が横に立っていた。これはもうすぐ来るのだと思って、その人に聞こうとしたときに、警報機が鳴り出した。

 遠くにディーゼルカーが見える。鉄道ファンの人も見える。クリーム色に青の帯、JR九州の色である。いつもは静止画しか撮らないのだけれど、とっさに動画を撮ることにした。ここに載せた写真は、動画の中から取り出したものだある(車輌はキハ147-18とキハ147-104の2輛。時刻は14:34)。

 幸運にも待たずに、試運転の列車を見ることができた。明日からも開通の前日まで、1日に4往復程度試運転を行うらしい。

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 豊肥本線が復活できてよかった。熊本と大分を結ぶ線だからまさか廃止するとは思わないが。でも全国いろいろなところで、JRは線路を棄てているから油断はできない。

 内牧駅近く 賀田(がた)1号踏切 熊本県阿蘇市 2020年7月21日