電車が平城京跡を通る
京都から奈良に帰るとき、この日は特急に乗った。特急料金は要るけれど、ちょっと贅沢な気分だ。奈良駅の手前で、線路は広い草原の中を通る。遠くに建物が見える。また、建築中の建物の覆いの箱も見える。
ここは平城宮の跡で、10年位前から平城宮跡歴史公園として整備されてきている。と言っても、写真に写っている大極殿、覆いをかけられた建設中の南門が見えるだけだ。あとは草原である。平城遷都1300年祭の頃から少しずつ整備をしているのだろう。
世界遺産の遺跡を横切って電車が走っているのは、ここだけではないか。近鉄奈良線の開業が1914年(大正3年)なので、その頃は遺跡のことを考えずに認可したのだろう。遺跡を避けるように、近鉄に線路を付け替えてもらいたいのだと想像できるけれど。