阿蘇ひぐらし通信

庭園鉄道「阿蘇ひぐらし鉄道」のこと、また懐かしい駅の写真も紹介します

朝早く目が覚めたので,

 このところ毎日朝は霧の中である.山の上から見ると「雲海」になって見えるのだろう.たまたまこの日(11月24日)は朝早く目が覚めたので,「雲海」を見に行こうと思った.

 外はまだ暗い.霧も出ているようだ.ちょっと霧が薄いようにも思ったが,明日は帰る予定なので,見に行くとしたら今日しかない.この時期にしては暖かいのがうれしい.どうしようかと迷いながらも起きることにした.コーヒーを飲んでから,日の出の時間を確認し,少し前に草千里に着く時間に出かけた.

 三連休の最終日だけあって,何台か車が止まっている.登ってくるときに,既にわかってはいたが,残念ながらこの日は「雲海」にはなっていなかった.米塚の方を見ると,少し霞んで街が見える.と思ってぐずぐずしていたら,後の方から陽が昇り始めていた.

 雲海は見られなくても,日の出は見られるのだからまあいいだろうと思って来たのに,日の出の瞬間も見逃してしまった.超望遠レンズで撮らないと,写真からは日の出前か日の出後かははっきりわからないから,良いといえば良いのだけれど.

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阿蘇山 草千里付近 日の出直後 2014年11月24日 7:09

 しかし,やり直せば良いのだと気づいた.登山道をもう少し走ると,少し下りになる.右手の方が少し高くなっていて,陽が山陰に沈んだ.そこに車を駐めて2,3分すると,日の出が見られた.簡単なことである.ズルをしているのではない.山での日の出は,山から日が出るときなのだから,場所によって時間が違うのが当然だ.

 でも,そういう考えを押し進めれば,一日中いつでも日の出が見られることになるのではないかと思った.どこにいても,太陽が建物でも山でも何でもぎりぎり隠れる場所を探して,少し待てば日の出の瞬間である.でもそれは,ちょっと違うのではないか.どこで区別すればいいのか,元々区別はできないのか,どうなんだろうとアホなことを思った.

 この日は,まだ大きな噴火がある前日だったのだが,阿蘇中岳からはかなり煙が出ていた.

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阿蘇山 草千里付近 日の出直前 2014年11月24日 7:17