阿蘇ひぐらし通信

庭園鉄道「阿蘇ひぐらし鉄道」のこと、また懐かしい駅の写真も紹介します

「合図灯」を買う

 30年ほど前に住んでいたアパートの近くに,鉄道小物の店があった.住宅地の中にある店で,看板が出ていなければ普通の家と区別がつかない.鉄道部品だけでなく,なぜか釣り堀もやっていた.

 今,私は別のところに住んでいるが,ネットで調べてみると,まだ同じ場所で営業していることがわかった.切符を切る鋏を買いに,30年ぶりにその店を訪ねた.

 庭園鉄道に乗ってもらうときに,乗車記念の切符を切る鋏が必要だからである.今あるものは,「下野線」にあって,切り口が単純な「V字」型なので,今回は少し複雑な「M字」型のものが希望である.

 30年前のことなので記憶もはっきりしないところもあるが,あまり変わらぬ姿で店はあった.釣り堀もあった.店主は,30年前なら部屋のその辺りに水槽が合ったはずだと言っていた.

 「合図灯」という駅員が夜間に使う電灯がおいてあった.操作棒で赤と青と無色に切り替えるようになっている.もともとは大きな3Vの電池を入れるようになっているが,適当に電池ボックスを入れてやればちゃんと点くようになりますよと,店主が合図灯の下の蓋を開けて見せてくれた.

 庭園鉄道の運転のときの小道具として,良さそうなので購入した.昔あった大きな電池に似せて電池ボックスを作り電池を入れ,外側に燐青銅板の接点をつけた.それを入れると写真のように点灯するようになった.赤や青にもガチャンと切り替えることができて,なかなかいい.

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 切符切りの鋏は何種類かあった.店でテストしてみて,「M字」型のものは切れ味が悪かったので,複雑な形で比較的切れ味の良かった「凸字」型のものを買った.家に帰ってからテストしてみて思ったのだが,切符切り鋏はもともと「硬券」を切るものだったので,厚い紙でないと上手く切れないのではないか.単純な形のものは,薄い紙でもそれほど切りにくいということはないが,複雑な形(M字や凸字など)では,特にそれが顕著になるのではないかということだ.

 「阿蘇ひぐらし鉄道」の切符ももう少し厚い紙で作った方がいいかもしれない.

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合図灯,改札鋏 2014年5月31日