阿蘇ひぐらし通信

庭園鉄道「阿蘇ひぐらし鉄道」のこと、また懐かしい駅の写真も紹介します

パンタグラフ,釣合棒をつける

 5インチゲージの機関車のパンタグラフを作った時には,その仕組みがよく分かっていませんでした.横から見て五角形のパンタグラフが,左右に(機関車からいうと前後に)倒れる可能性があります.

 作ったものは実際倒れるときがあるので,仕方なくネジで倒れないように固定していました.見た目は問題ないのですが,パンタグラフを畳むときにネジをはずさなくてはいけなくて,面倒でした.

 実物は,左右に倒れないように,パンタグラフの下側(車体側)の2つの軸の間を,「釣合棒」というもので繋いでいるようです.定性的には理解できるのですが,量的にははっきり分からないところがあります.どのよう角度でどのような長さの棒で結べば,釣り合いが取れるのか,分かりません.作図してみると,ある程度の角度の範囲で,近似的に釣り合いが取れるだけのように思います(間違っているかも知れません).

 作図して求めた適当な角度と長さで,作ってみました.真鍮板を切った腕を軸にハンダ付けして,釣り合い棒を渡しました.不思議とうまく行って,自由に畳むこともできるようになりました.

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 また,摺板も傾くので,こちらにも釣り合いを取るためのバネを取り付けました.パンタグラフの上枠上部の左右に燐青銅板をつけて,お互いに摺板を押し上げ釣り合いを取るようにしました.こちらの方は,パンタグラフがある程度上がったときには上手く働きますが,畳んだときなどは多少傾くときがあります.でも,まずまず成功でした.

 塗装を剥がしたところもあったので,また銀色に塗装をしました.

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阿蘇ひぐらし鉄道 2014年6月1日