吊り鉢と冬の蝶

　室内に突然モンシロチョウが飛んでいた．どこから入って来たのか．でも，今の季節に屋外にモンシロチョウが飛んでいるわけでもない．とすれば，昨日もらった無農薬の白菜から出てきたに違いない．さなぎがついていて，それが羽化したのだろう．確かに，白菜の葉は虫に食われて穴が開いている．
　部屋で飼うわけにも行かないので，玄関前の吊り鉢の花のところに置いた．しかし，気温がかなり低いので，モンシロチョウはすぐには飛び立たない．次の日，また部屋の中をモンシロチョウが飛んでいる．また羽化したのだろう．この蝶も，同じように吊り鉢の花のところに置いておく．前日の蝶は，まだ同じところにじっと留まっている．毎日，出かけるときに見ていたが，なかなか飛び立とうとはせず，じっとしたままである．
　三，四日目になるか，12月11日（金）の朝，出かける前に写真を撮った．このままでは，寒さで飛ぶこともできず，結局寒さで死んでしまうのかと思った．しかしこの日帰宅してみると，2匹とも蝶はいなくなっていた．昼間，少し暖かかったので，飛び立ったのだろう．蝶がいなくなって少し寂しい．
　
吊り鉢のシクラメンに，2匹のモンシロチョウがとまっている（左），少し拡大（右）
12月11日（金），熊本県氷川町